使いにくいネットの時代がやってくる
利便性、情報操作、発信者側にとって都合のよいサイト、軸足がユーザーから運営側に傾く。2017年はそんな時代になろうとする、初年度になりそうです。

利用者にとって、これまでインターネットは利便性のよいサービスでした。検索サービスによってすぐ調べられ、的確な回答、満足のいく回答、レスポンスが得られる。
そこから始まり、EC(電子通販)サイトや動画・音楽配信、CtoCなど多くのサービスが提供されるようになりました。2016年といえばユーチューバーといった個人が発信する文化が発展した年だったのではないでしょうか。多様化を象徴するような新しいメディアです。
利用する端末もパソコンからスマホにシェアが代わったことでより”いつでもどこでも”利用できるメディアになったことも見逃せません。

検索しても、求めている結果に辿り着きにくくなった。〜恋ダンスの功罪〜

私、逃げ恥よりも前に星野源ちゃんが大好きで、同じくファンのグループ魂のライブで共演していて知った「SAKEROCK」ドラマ「11人もいる!」やオールナイトニッポンのレギュラー前などからハマっていきました。
そして昨今の爆発的人気。嬉しい限りですが、休まないとまた入院騒ぎになるぞ!とちょっと心配なのでもあります。
横道それましたが、逃げ恥の恋ダンスを見たくてYOUTUBEで検索してみました。ところがTBS公式からは削除されていて、コピーした動画が溢れんばかりに上位に出ちゃうのですね。
公式動画が消え、コピー動画が上位を占拠してしまったため、ファンが踊った恋ダンスが出にくくなってしまいました。ブームの収束も想定より早くなってしまったように感じました。公式の恋ダンスは、削除するには早かったのではないか。そう思いました。

求めている検索結果よりも異なる結果が表示されるケースはこれだけではありません。
例えば、フリーソフト。
メンテナンスソフトを探していても、ページの内容は巧妙にフリーソフトのような書き方で、いざダウンロードしようとすると有料のサイトにリンクしていたりします。以前より探しにくくなりました。

インターネットの利用がこれだけ普及したのも、ユーザー主導の利便性が高い評価点でしたが、これからは、運営側や発信者にとって都合の良いサイトが増えてきそうです。私はインターネットのサービスは利用者側に都合が良すぎたのだと感じています。
そんなことは感じない。という方は、気づかれずに誘導・操作されているのかもしれません。
ここ15年くらいの流れの中で、どうも潮目が変わったように感じてならないのです。

情報は刺激だ 
 以前、情報は何か。ということで仕事仲間と議論したことがありました。その時私は「情報は刺激だ」と結論づけました。
ゴシップやスキャンダルという下世話な情報は、人の欲求?コンプレックス?を煽り、目を引かせます。
 インターネットもTVも新聞も、メディアです。注目を得ようと必死です。受益者側も目が肥えてきていて、刺激に麻痺してきているように感じます。芸能人の不倫がどうの。解散劇の真相。都市伝説や陰謀論。どうでしょうか?何かをくすぐる刺激が満ちていないでしょうか?
求める情報は自分にとってどう大切か。だけで、重要性のない情報には興味・関心から遮断してしまうのが一番です。
なぜなら万物にとって、時間は平等です。自分の前に24時間の帯があるとして、あなたのその帯にあなたは何を散りばめますか? 
私の帯に、興味・関心の無いモノコトを散りばめる余白などありません。大切な家族や友人との時間をもっと散りばめたいからです。

ではこれからどうしたら良いのか。 それは、情報を見極めること。インターネット主軸の生活からリアルにつながる人との交流に軸足を置き、心理・真実を見極める力をつけること。今年はちょっと、インターネットから離れ、先祖返りしたいと思います。